【統計】横浜市内における民泊施設の設置状況等について(「横浜市内民泊施設等に関する調査報告(横浜市)」から)

投稿日:2017/12/28

 

横浜市内の民泊施設の状況について、横浜市が実施した「横浜市内民泊施設等に関する調査報告」のデータを基に、見ていこうと思います。

 

※引用データ:

横浜市ホームページ「横浜市内民泊施設等に関する調査報告」公表サイト。

http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/minpaku/minpakuchosa.html

 

 

 横浜市内民泊施設の数 

横浜市の調査報告書によると、web サイト上で運営が確認できた横浜市内民泊施設は「295件」あり、この295件を母数に調査が実施されています。

ここで掲載するグラフは、当該調査結果のデータを基に、当事務所が作成したものです。

 

 

 区ごとの施設数について 

施設数の割合が大きい区の順番は、以下となります。民泊施設が一定の区に偏っていることが見てとれます。

①「中区」が29%(85件)

②「神奈川区」が24%(40 件)

③「南区」が11%(33 件)

 

 

 

 民泊施設のタイプ 

施設のタイプは、「集合住宅(マンション等)」が、66%193件)で、全体の3分の2を占めています。

 

 

 

 区ごとの民泊施設のタイプ 

施設のタイプを区ごとに見ていくと、区によって、「戸建てタイプ」が多い区、「集合住宅(マンション等)タイプ」が多い区の違いがあることがわかります。

例えば、中区・神奈川区・港北区・西区では、「集合住宅(マンション等)タイプ」の方が圧倒的に多いです。

一方、南区・鶴見区・旭区・その他の区では、「戸建てタイプ」の方が多いことがわかります。

 

 

 

 各民泊施設の最大宿泊可能人数 

最大宿泊可能人数別の割合の見ると、

①「2人」が32%(93件)で全体の約3分の1を占めます。

その次に多いのが、

②「1人」が17%(49件)

となっており、「1人」と「2人」の合計で、半数近くになります。小規模な施設が多いことがわかります。

 

 

 

 各民泊施設の1泊当たりの最低宿泊料金 

最低宿泊料金は、「3,000円~6,000円未満」が49%(145件)と、半数近くを占めています。

「3,000円未満」を合わせると74%にのぼり、およそ4分の3が、6,000円未満となります。

最低の宿泊料金であることを考慮しても、ホテル等に比べ、かなり安い料金と思われます。

 

 

 

 区ごとの最低宿泊料金の平均額 

区ごとに最低宿泊料金の平均を見ると、地域によってバラツキがあることがわかります。

ただし、地区によって施設タイプの割合が異なり、単純に比較するのは難しいかもしれません。

横浜市全体でみた民泊施設の1泊当たりの最低宿泊料金の平均は、6,174円でした。

 

 

 

 対面でのチェックイン実施の有無 

「戸建てタイプ」(89件)のうち、「必ず実施」が69%(61件)となっています。

一方、「集合住宅(マンション等)タイプ」(193件)では、「実施していない」が39%(76件)となっています。

なお、「実施していない」の回答には、宅配ボックスでの鍵の受取り等が含まれます。

 

 

 

 

 各民泊施設にホスト(貸主)が在住しているか 

ホスト(貸主)の在住については、「戸建てタイプ」(89件)のうち、「在住」が74%(66件)を占めます。

一方、「集合住宅(マンション等)タイプ」(193件)では、「不在」が57%(110件)となっています。

 

 

 

 

 周辺住民へのヒアリング結果の概要 

周辺住民へのヒアリングを行った結果、以下のことがわかってきたようです。

 

●民泊施設があることを知らない住民が多い。

●ゴミ出し、騒音等のトラブルの話は聞かない。しかし、不安を感じるとの意見がある。

●テレビの報道から良くない印象を持つ方もみられる。

●ルールを守ってくれれば気にならないという意見もある。

 

 

 民泊施設運営者へのアンケート結果 

民泊施設運営者へのアンケート結果の概要は、以下となります。

 

●運営目的

○文化交流

○空き部屋活用

 

●ゲストに周知していること

○ごみの処理方法

○共用部の使い方

○騒音防止

○帰宅時間の制限

○パーティーの可否

○火気対策

○緊急連絡先

 

●宿泊者を受け入れるときの主な流れ(チェックイン実施の場合)

①最寄駅まで迎えに行き、チェックイン。

②部屋に到着してから鍵の開け方、締め方の説明、お部屋のご案内。

③近隣への配慮、オススメのご紹介。

④タクシー乗り場、バス乗り場等の公共交通サービスをご案内

 

●宿泊者の受入れ時に心掛けていること(ホスト在住の場合)

○コミュニケーションを取る。

○一緒に食事したり、近隣のお店で飲んだり、希望があれば、観光場所にも一緒に行き、案内などを積極的にしている。

○ゲストが迷惑でなければ、とことん交流を楽しむ。

 

 

 

横浜市内の民泊施設の状況の把握に、横浜市の調査結果は大変参考になりました。

引き続き、住宅宿泊事業法(民泊法)の2018年6月施行に向けて、民泊事業の動きに注目してきたいと思います。